問5 2021年5月実技(保険顧客)
問5 問題文
次に、Mさんは、《設例》の<資料1>および<資料2>の生命保険の保障内容等について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。
1) 「Aさんが要介護状態となり働けなくなった場合、Aさんの収入の減少が想定されます。介護費用がかさみ、支出が収入を上回る可能性もありますので、生命保険により、介護年金や介護一時金を準備することは検討に値します」
2) 「厚生労働省の令和元年簡易生命表によると、男性の平均寿命は87.45歳(年)、女性の平均寿命は81.41歳(年)であり、男性のほうが平均寿命が長く、老後の生活資金の準備は、女性よりも男性のほうがその必要性が高いと思われます」
3) 「提案を受けている個人年金保険に加入後、年金受取開始前にAさんが亡くなった場合、死亡保険金受取人は、契約時に定めた年金受取総額を死亡保険金として受け取ることができます」
問5 解答・解説
民間の介護保険・簡易生命表・確定年金に関する問題です。
1)は、適切。介護・療養が必要になって働けなくなると直接本人の収入減に直結することが多く、家事・介護負担の外注化による支出増が発生するため、介護・医療保障も検討することが必要です。公的介護保険や、健康保険等の公的医療保険では、介護サービスや医療サービス等が現物給付されますが、民間の介護保険や医療保険では、一時金や年金等により現金給付されます。
2)は、不適切。老後にいくら必要かという老後資金を算出するためには、「どれくらい生きられるのか」という目安となる平均寿命や平均余命を知る必要がありますが、厚生労働省は簡易生命表として、年齢別・性別の生存率や平均寿命・平均余命を発表しています。
(正確な数値は国勢調査をもとにした完全生命表で発表されますが、国勢調査は5年ごとしか実施されないため、毎年の推計値を簡易生命表として発表しています。)
令和元年簡易生命表によると、男の平均寿命は 81.41 年、女の平均寿命は 87.45 年と女性の方が長生きであるため、老後の生活資金の準備の必要性はより高くなります。
3)は、不適切。確定年金は、年金支払期間中、被保険者の生死に関係なく年金が支払われますので、年金支払開始前に被保険者が死亡した場合は、既払込保険料相当額が死亡給付金として、払い戻されます。
よって正解は、1
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