問5 2019年5月実技(個人資産)
問5 問題文
Mさんは、《設例》の米ドル建定期預金の課税関係について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。
1) 「Aさんが受け取る利子は、利子所得として源泉分離課税の対象となり、20.315%相当額が源泉徴収等されます」
2) 「仮に、満期時の為替レートが円安ドル高になり、為替差益が生じた場合、当該金額は一時所得として総合課税の対象となります」
3) 「仮に、満期時の為替レートが円高ドル安になり、為替差損が生じた場合、当該損失の金額はAさんの不動産所得の金額と損益通算することができます」
問5 解答・解説
外貨預金の税制に関する問題です。
1)は、適切。外貨預金の利子は、利子所得として一律20.315%の源泉分離課税の対象です。
2)は、不適切。外貨預金の為替差益は、雑所得として総合課税の対象です。
3)は、不適切。外貨預金の為替差損は、他の所得と損益通算できませんので、損失が出ても、不動産所得と相殺することや、利子から源泉徴収された税金を返してもらうことはできません。
※損益通算できない所得(雑所得や一時所得)の損失は、ゼロとして所得がなかったものとして扱われます。
よって正解は、1
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