問5 2017年5月実技(保険顧客)
問5 問題文
次に、Mさんは、生命保険の必要性およびAさんが提案を受けている生命保険の保障内容について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「Aさんが病気やケガ等で重度の障害状態となって働けなくなった場合、公的年金制度から障害給付を受給しても、通常の生活費に療養費等の出費が加わることで、支出が収入を上回る可能性があります。重い障害や介護に備えることができる保障を準備することは検討事項の1つとなります」
2) 「Aさんが提案を受けている生命保険は、Aさんが65歳までに死亡した場合、最低でも1,300万円(一時金1,000万円+年金60万円×5年)の死亡保障があります。加入される前に、Aさんの必要保障額を計算し、死亡保険金額の過不足を確認することをお勧めします」
3) 「生まれて初めて所定のがん(悪性新生物)と診断された場合、がん保険料払込免除特約により、次回の更新時までの保険料が免除されますが、主契約の保険料については免除されません」
問5 解答・解説
生命保険の商品性に関する問題です。
1)は、適切。重度の障害により働けなくなった場合、障害基礎年金や障害厚生年金の支給対象となっても、通常の生活費に加えて療養費等の出費もかさむ可能性があるため、それに備えた保障として、公的介護保険の要介護認定に連動して支払われる民間の介護保険や、身体障害者福祉法に定める障害状態に連動して障害保障を給付する保険加入も検討に値します(いずれも給付金は非課税)。
2)は、適切。設例の生命保険には、終身保険100万円・定期保険特約900万円があるため、被保険者が死亡した場合には一時金として合計1,000万円が支払われます。
また、収入保障保険や収入保障特約では、被保険者が死亡や高度障害状態になると、一定期間死亡保険金が年金形式で保険金受取人に支払われますので、設例で年額60万円、最低支払保証期間は5年(最低5回保証)とあることから、年金60万円×5年=300万円は支払われることになります。
3)は、不適切。がん保険料払込免除特約は、所定の悪性新生物(がん)と診断されたときに、その後の主契約と免除対象となる特約の保険料の払込みが免除される特約です。
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