問5 2016年5月実技(保険顧客)
問5 問題文
次に、Mさんは、《設例》の学資(こども)保険についてアドバイスした。MさんのAさんに対するアドバイスとして、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「基準保険金額を70万円以上とした場合、高額割引制度により保険料が割り引かれるため、受取率は上昇します。したがって、基準保険金額50万円の設計書と基準保険金額70万円の設計書とを比較してから加入を検討することもよいと思います」
2) 「保険料払込期間を18歳満了ではなく、5年あるいは10年とした場合、毎月の保険料は上昇しますが、払込保険料総額は同じですので、受取率に変化はありません。毎月の収支バランスを考慮して、保険料払込期間を選んでください」
3) 「契約者であるAさんには告知義務があります。契約の際には、過去の傷病歴や現在の健康状態などについて、事実をありのままに正確に告知してください」
問5 解答・解説
学資保険に関する問題です。
1)は、適切。学資保険における基準保険金額とは、満期時に受け取れる保険金額であり、様々な保障・特約・祝い金等の基準となるものです(保険契約の大きさを表しており、各種祝い金も含めた保険金の受取総額とは異なります)。
また、学資保険の高額割引制度は、所定の基準保険金額以上の場合、保険料が割り引かれて返戻率(受取率)がアップするものです。高い保険を買ってくれるなら割引しますよーってことですね。
毎月の保険料負担も異なるため、契約の際は高額割引が適用される場合と比較して検討することが必要です。
2)は、不適切。学資保険の保険料払込期間は、子どもの年齢が18歳や22歳時まで(学資年金開始時)とすることが多いですが、5年や10年にすることが可能な商品もあり、基準保険金額が同じなら、毎月の保険料は上昇しますが、払込保険料総額も同じです。ただし、満期までの期間が短くなる場合、そのぶん保険会社の運用期間も短くなり、返戻率(受取率)は低くなります。
3)は、適切。保険法により、保険契約者や被保険者は、保険契約時に、保険会社に対して持病の有無や病歴などの、保険金支払に関わる告知事項に応答する義務(告知義務)があります。
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