問4 2016年5月実技(保険顧客)

問4 問題文と解答・解説

問4 問題文

はじめに、Mさんは、教育資金の準備等についてアドバイスした。MさんのAさんに対するアドバイスとして、次のうち最も不適切なものはどれか。

1) 「子ども1人当たりの教育費の総額は、大学進学の有無、大学進学時の自宅通学・下宿等の違いによって大きく異なります。生命保険会社から提示される資料や生命保険文化センターの資料などを参考にその金額を確認するとよいでしょう」

2) 「長男Cさんの大学進学時に金融機関の教育ローンを利用することも検討事項の1つとなります。なお、教育ローンには民間の金融機関が行うもののほかに、国が日本政策金融公庫を通じて行う教育一般貸付(国の教育ローン)などがあります」

3) 「長男Cさんの大学進学時に独立行政法人日本学生支援機構が取り扱う奨学金制度を利用することも検討事項の1つとなります。当該奨学金制度には、返済義務のない第一種奨学金と返済義務のある第二種奨学金があります」

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問4 解答・解説

教育資金に関する問題です。

1)は、適切。教育費の負担は大学進学の有無、文系・理系の選択や国公立・私立、自宅・下宿等によって大きく異なっていますが、文部科学省が調査・公表している教育費用総額の統計値や、生命保険文化センター・各生命保険会社の資料等を参考にすることができます。
※公益財団法人生命保険文化センターは、生命保険に関する情報提供や調査活動を行っている公益法人で、生命保険の加入状況はもちろん、家計や生活保障に必要なお金の調査・報告を行っています。

2)は、適切。民間や国(日本政策金融公庫)の教育ローンを利用することで、教育資金を準備することも可能です。日本政策金融公庫の教育ローン(教育一般貸付)の融資額は学生・生徒1人につき350万円以内、返済期間は15年以内です。
また、民間の教育ローンは、通常の融資同様に、無担保型よりも有担保型の方が、融資限度額が大きく、長期間の借入れが可能です。

3)は、不適切。日本学生支援機構の奨学金は、第一種・第二種ともに返済義務がありますが、第一種奨学金は在学中・卒業後ともに無利息です。
第二種奨学金の場合は、在学中は無利息ですが、卒業後に利息が付きます。

第2問             問5

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