問9 2024年1月実技(個人資産)

問9 問題文と解答・解説

問9 問題文

Aさんの2023年分の所得税の課税に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1) 「Aさんが2023年中に支払った長男Cさんの国民年金保険料は、その全額を社会保険料控除として総所得金額等から控除することができます」

2) 「Aさんが受け取った一時払養老保険の満期保険金に係る差益は、源泉分離課税の対象となります」

3) 「Aさんは、不動産所得の金額が20万円を超えるため、所得税の確定申告をしなければなりません」

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問9 解答・解説

社会保険料控除・一時払保険の税務・給与所得者の確定申告に関する問題です。

1)は、適切。同一生計の配偶者や親族の国民年金保険料を支払った場合、支払った納税者の社会保険料控除の対象となります。

2)は、不適切。一時払の養老保険や個人年金保険・変額個人年金などを契約から5年以内に解約(満期による契約満了含む)した場合、金融類似商品として受取差益に20.315%の源泉分離課税となります(復興所得税含む)が、本問では、契約から10年後ですので、一時所得として総合課税の対象です。

3)は、適切。給与所得者は通常年末調整されるため、確定申告は不要ですが、主に以下の3つの条件のいずれかに当てはまる場合、確定申告が必要です。
給与の年間総額が2,000万円を超える場合
・給与を1ヶ所から受けていて、給与所得や退職所得を除いた各種所得の合計が20万円を超える場合
・給与を2ヶ所以上から受けていて、年末調整されなかった給与収入と、給与所得や退職所得を除いた各種所得の合計が20万円を超える場合
よって、Aさんは給与以外に不動産所得30万円があるため、確定申告が必要です。

よって正解は、2

問8             第4問

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