問6 2023年9月実技(保険顧客)
問6 問題文
最後に、Mさんは、生命保険の加入等についてアドバイスした。MさんのAさんに対するアドバイスとして、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「必要保障額は、通常、子どもの成長とともに逓減していきますので、期間の経過に応じて年金受取総額が逓減する収入保障保険で死亡保障を準備することも検討事項の1つとなります」
2) 「生命保険を契約する際には、傷病歴や現在の健康状態などについて、事実をありのままに正しく告知してください。生命保険募集人は告知受領権を有していますので、当該募集人に対して、口頭で告知されることをお勧めします」
3) 「Aさんが病気やケガで就業不能状態となった場合、通常の生活費に加え、療養費等の出費もかさみ、支出が収入を上回る可能性があります。死亡保障だけでなく、就業不能保障の準備についてもご検討ください」
問6 解答・解説
必要保障額・生命保険の告知義務・就業不能保険に関する問題です。
1)は、適切。死亡時の必要保障額の計算式は、必要保障額=死亡後の総支出−総収入 ですから、末子の成長につれて必要保障額は減っていきます。このため、年を経るごとに保険金額が減っていく、逓減定期保険や収入保障保険への加入も選択肢の一つです。
2)は、不適切。保険法により、保険契約者や被保険者は、保険契約時に、保険会社に対して持病の有無や病歴などの、保険金支払に関わる告知事項に応答する義務(告知義務)がありますが、生保レディや保険の営業マンといった生命保険募集人には告知受領権(告知を受ける権限)がないため、告知は、告知書の記入、医師の診査、健康診断書(写し)の提出等、各保険会社の所定の方法で行う必要があります(生命保険募集人への口頭告知は無効)。
3)は、適切。重度の障害により働けなくなった場合、障害基礎年金や障害厚生年金の支給対象となっても、通常の生活費に加えて療養費等の出費もかさむ可能性があるため、それに備えた保障として、民間の介護保険や障害保障を給付する保険、就業不能保険等への加入も検討に値します(いずれも給付金は非課税)。
よって正解は、2
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