問6 2023年5月実技(資産設計)
問6 問題文
下記<資料>の甲土地の建築面積の最高限度を算出する基礎となる敷地面積として、正しいものはどれか。なお、この土地の存する区域は、特定行政庁が指定する区域に該当しないものとし、その他記載のない条件については一切考慮しないこととする。
<資料>
1.260u
2.280u
3.290u
問6 解答・解説
建築面積の上限に関する問題です。
建築面積の上限=敷地面積×建ぺい率 です。
ただし、この土地の前面道路幅は3mで、「建築基準法第42条第2項により特定行政庁の指定を受けた道路」とありますが、これは都市計画区域にある幅4m未満の道で、建築基準法上の道路とみなしているもの(2項道路)です。
2項道路の中心線から2m後退した線が、道路との境界線とみなされるため、みなし道路境界線と道までの部分(セットバック部分)は、容積率や建ぺい率の計算の際、敷地面積に算入されません。
セットバックで後退する距離は、現在の道路幅に対して、4mに足りない分の幅員の2分の1です。
本問の場合、幅員3mですから、セットバックした場合の後退距離は、
(4m−3m)÷2=0.5m
よって、
甲土地の建築面積の上限=(300u−後退距離0.5m×間口20m)×建ぺい率
=(300u−10u)×建ぺい率
=290u×建ぺい率
よって正解は、3
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