問9 2023年5月実技(保険顧客)
問9 問題文
Mさんは、<資料2>の定期保険について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「X社が受け取る死亡保険金は、借入金の返済や運転資金等の事業資金として活用することができ、長期平準定期保険と比べて、割安な保険料で当面の死亡保障を準備することができます」
2) 「当該生命保険の払込保険料は、その全額を損金の額に算入することができます」
3) 「当該生命保険を10年後に更新する場合、保障内容が同一であれば、年払保険料の額は変わりません」
問9 解答・解説
無配当定期保険の商品性・経理処理・自動更新に関する問題です。
1)は、適切。死亡保険金受取人を法人とする生命保険では、法人が受け取った死亡保険金を借入金返済や運転資金等の事業保障資金として活用可能です。
設例の「無配当定期保険」とは、保険会社からの配当金支払いがない定期保険のことで、掛捨て型の保険であることから、解約返戻金は保険期間の経過に従って、一定期間まで増加するものの、その後は逓減し、払込保険料総額を上回ることはありません。従って役員退職金を準備する方法としては不適切ですが、保険料は割安で、万一の際の高額保障の確保が可能です。
2)は、適切。設例の「無配当定期保険」とは、保険会社からの配当金支払いがない定期保険のことで、掛捨て型の保険であることから、支払った保険料全額を損金算入することができます。
3)は、不適切。自動更新タイプの保険は、更新時に医師の診断や告知が不要で、保障内容・金額・期間を同内容で継続可能ですが、保険料は更新時に再計算されて高くなります。
よって正解は、3
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