問8 2023年5月実技(保険顧客)
問8 問題文
Mさんは、<資料1>の長期平準定期保険について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。
1) 「当該生命保険の単純返戻率(解約返戻金額÷払込保険料累計額)は、保険期間の経過に伴って徐々に上昇し、保険期間満了時にピークを迎えます」
2) 「X社が当該生命保険をAさんが65歳のときに解約した場合、解約時点における払込保険料累計額と解約返戻金額との差額を雑損失として経理処理をします」
3) 「契約者貸付制度を利用することにより、当該生命保険を解約することなく、資金を調達することができます。ただし、契約者貸付金には、保険会社所定の利息が発生します」
問8 解答・解説
長期平準定期保険の商品性・経理処理・契約者貸付に関する問題です。
1)は、不適切。長期平準定期保険を解約する場合、保険期間の6割程度の時点が最も高い返戻率(解約返戻金額÷払込保険料累計額)となります(実質100%超)が、その後減少し、保険期間満了時は0(ゼロ)となります(満期保険金も無し)。
2)は、不適切。長期平準定期保険では、前半6割期間での保険料支払い時は、保険料の2分の1を定期保険料として損金算入し、2分の1を前払保険料として資産計上ですが、解約時は資産計上額<解約金の場合は差額を雑収入として益金算入し、資産計上額>解約金の場合は差額を雑損失として損金算入します。
問題文では解約時までの払込済保険料6,000万円(240万円×25年)ですから、資産計上額は半額の3,000万円。
よって資産計上額3,000万円<解約金5,500万円ですので、差額2,500万円は雑収入として益金計上します。
3)は、適切。生命保険の契約者貸付制度とは、契約している生命保険の解約返戻金の一定範囲内(70〜90%程度)で、生命保険会社からお金を借りられる制度ですが、保険会社所定の利息がかかります。
長期平準定期保険やハーフタックスプラン(福利厚生プラン)は、法人に急な資金需要が発生した場合には、契約者貸付制度により解約返戻金の90%まで融資を受けることが可能です。
よって正解は、3
関連・類似の過去問
この問題と似ている問題を検索してみよう!「検索」ボタンをクリック!
FP対策講座
<FP対策通信講座>
●LECのFP通信講座 ⇒ FP(ファイナンシャル・プランナー)サイトはこちら
●日本FP協会認定教育機関のWEB講座 ⇒ 2級FP技能士 (資格対策ドットコム)
●通勤中に音声学習するなら ⇒ FP 通勤講座
●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら ⇒ 月額定額サービス【ウケホーダイ】