問3 2022年9月実技(資産設計)

問3 問題文と解答・解説

問3 問題文

下記<証券口座の概要>に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、一般口座とは、課税口座のうち特定口座以外の口座をいうものとする。

<証券口座の概要>


1.(a)は、口座開設年の1月1日において成人でなければ開設できない。

2.(b)で売却した上場株式の所得は、いかなる場合でも確定申告はできない。

3.(c)で売却した上場株式の損失は、同年に(a)で売却した上場株式の所得と損益通算ができない。

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問3 解答・解説

株式の一般・特定口座・NISA口座に関する問題です。

1.は、不適切。株式の一般口座や特定口座は、未成年であっても開設可能です(ただし、未成年口座として親権者の同意が必要)。これに対し、NISA口座は18歳未満の未成年は開設できません(ジュニアNISAを除く)。

2.は、不適切。源泉徴収有りの株式の特定口座で取引する場合、株式の売却益や配当金から、所得税・復興特別所得税と住民税を合わせて20.315%が源泉徴収されます(所得税15%・復興特別所得税0.315%、住民税5%)。このため、通常であれば確定申告は不要ですが、損失が上回る場合は、確定申告することで翌年以降3年間その損失額を繰り越せます

3.は、適切。NISA口座内で発生した譲渡損失は、同じNISA口座内や他の一般口座や特定口座内の、上場株式等の配当金等や譲渡益と通算できません
NISA口座内の譲渡損失は「なかったもの」とされ、同じNISA口座内での譲渡益や配当金もそもそも非課税であることから、NISA口座内でも通算されません。

よって正解は、3

問2              問4

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