問13 2022年5月実技(保険顧客)
問13 問題文
Aさんの相続等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1) 「自筆証書遺言は、その遺言の全文および財産目録をパソコンで作成し、日付および氏名を自書して押印することで作成することができます」
2) 「公正証書遺言は、証人2人以上の立会いのもと、遺言者が遺言の趣旨を公証人に口授し、公証人がこれを筆記して作成します」
3) 「妻Bさんが受け取る一時払終身保険の死亡保険金は、みなし相続財産として相続税の課税対象となりますが、死亡保険金の非課税金額の規定の適用を受けることで、相続税の課税価格に算入される金額は、500万円となります」
問13 解答・解説
自筆証書遺言・公正証書遺言・死亡保険金の非課税枠に関する問題です。
1)は、不適切。自筆証書遺言は、遺言者自身が遺言の全文・日付・氏名を自書し、押印することが必要ですが、自筆証書遺言の財産目録についてはパソコン作成や通帳のコピー添付も可能です。
2)は、適切。公正証書遺言とは、遺言者が遺言の内容を公証人に口授し、それに基づいて公証人が作成するもので、公証人役場で証人2名以上の立会いのもと、公正証書で遺言を作成することが必要です。
3)は、適切。生命保険の契約者と被保険者が同じで、保険金受取人が異なり、受取人が相続人となる場合、支払われる死亡保険金は、みなし相続財産として、相続税の課税対象となります。ただし、「500万円×法定相続人の数」までは非課税となります。
Aさんの法定相続人は妻Bさん・長男Cさん・二男Dさんの3人で、死亡保険金は2,000万円ですから、相続税の課税価格に算入されるのは、2,000万円−500万円×3人=500万円となります。
よって正解は、1
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