問9 2022年5月実技(保険顧客)
問9 問題文
Mさんは<資料2>の定期保険について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。
1) 「当該生命保険の単純返戻率(解約返戻金額÷払込保険料累計額)は、保険始期から上昇し、保険期間満了直前にピークを迎えます」
2) 「当該生命保険の支払保険料は、その全額を損金の額に算入することができます」
3) 「急な資金需要の発生により、X社が当該生命保険から契約者貸付制度を利用した場合、契約者貸付金の全額を雑収入として益金の額に算入します」
問9 解答・解説
法人の生命保険の解約返戻金・経理処理・契約者貸付に関する問題です。
1)は、不適切。定期保険と第三分野の保険における、最高解約返戻率が50%以下の契約については、支払保険料の全額を損金算入可能で、単純返戻率(解約返戻金額÷払込保険料累計額)は保険始期から上昇し、多くの場合保険期間の中盤(10年目程度)にピークを迎えますが、その後保険期間満了時まで年々逓減しながら推移(満了時はゼロ)します。
2)は、適切。定期保険と第三分野の保険における、最高解約返戻率が50%以下の契約については、支払保険料の全額を損金算入可能です。
3)は、不適切。法人に急な資金需要が発生した場合には、契約者貸付制度により解約返戻金の最大90%まで融資を受けることが可能です。また、法人が契約者貸付金を受け取った際は、借入金として負債に計上します。
よって正解は、2
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