問8 2022年5月実技(保険顧客)
問8 問題文
Mさんは<資料1>の医療保険について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「当該生命保険の支払保険料は、その全額を資産に計上します」
2) 「Aさんが入院し、X社が受け取った入院給付金は、その全額を雑収入として益金の額に算入します」
3) 「Aさんが入院中に公的医療保険制度の手術料の算定対象となる所定の手術を受けた場合は30万円、所定の外来手術を受けた場合は7万5,000円が手術給付金として支払われます」
問8 解答・解説
法人の生命保険の経理処理・給付対象に関する問題です。
1)は、不適切。解約返戻金がない、またはごく少額の法人契約の第3分野の保険は、支払保険料の全額または一部を損金算入可能です。
以前は、解約返戻金がない法人契約の医療保険は全額損金算入可能でしたが、2019年10月8日以降の契約では、保険料の支払期間が短期で年間保険料が30万円超の契約について、損金算入は一部に限られるようになっています。
本問の場合は保険期間10年で年間保険料12万円ですので、全額損金算入可能です。
2)は、適切。医療保険や災害・疾病関係特約により法人に給付された入院給付金や手術給付金は、全額を雑収入として益金に算入します。
3)は、適切。資料1の医療保険では、「公的医療保険制度の手術料の算定対象となる所定の手術を受けた場合は入院日額の20倍、所定の外来手術を受けた場合は入院日額の5倍が手術給付金として支払われる。」とあり、入院給付金(日額)は15,000円ですから、公的医療保険対象の手術では15,000円×20倍=30万円、外来手術では15,000円×5倍=7.5万円が手術給付金として支払われます。
よって正解は、1
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