問1 2022年1月実技(保険顧客)
問1 問題文
はじめに、Mさんは、《設例》の<Aさんとその家族に関する資料>に基づき、Aさんが老齢基礎年金の受給を65歳から開始した場合の年金額(2021年度価額)を試算した。Mさんが試算した老齢基礎年金の年金額の計算式として、次のうち最も適切なものはどれか。
1) 780,900円×(450月/480月)
2) 780,900円×(480月/480月)
3) 780,900円×(510月/480月)
問1 解答・解説
老齢基礎年金の支給額に関する問題です。
65歳から受給できる老齢基礎年金の計算式は以下の通り。
老齢基礎年金=満額の基礎年金×(納付済月数+免除分調整月数)/(加入可能年数×12)
まず、2021年度の満額の基礎年金額は、780,900円。
次に、保険料納付済月数ですが、Aさんの保険料納付済期間は、納付予定も含めて以下の通りです。
Aさん:204月+306月=510月
ただし、老齢基礎年金の支給額にカウントされるのは、20歳以上60歳未満の加入期間ですから、厚生年金加入期間のうち、20歳未満と60歳以降の期間は除外します。
よって、Aさんの場合、60歳から65歳になるまでの5年間(60月)の期間は除外されます。
また、Aさんには20歳からの30月の未加入期間があります。
未加入期間と未納期間は、保険料納付済月数にはカウントされないため、その分満額の老齢基礎年金よりも支給額は少なくなります。
※未加入は年金受給資格期間としてはカウントされます。
Aさんは昭和16年4月2日以降生まれですので、「加入可能年数」は40年です。
(昭和16年4月1日以前生まれの場合、加入可能年数は40年を下回ります。)
Aさんの老齢基礎年金=780,900円×{(510月−60月)/(40年×12)}
=780,900円×(450月/480月)
よって正解は、1
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