問12 2021年9月実技(保険顧客)
問12 問題文
Aさんの2021年分の所得税における生命保険料控除に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1) 「Aさんが加入した終身医療保険に係る保険料は、介護医療保険料控除の対象となります」
2) 「Aさんが生命保険料控除として総所得金額から控除することができる金額は、100,000円です」
3) 「生命保険料控除は、生命保険に加入した年分については勤務先の年末調整で適用を受けることができず、所得税の確定申告が必要となります」
問12 解答・解説
生命保険料控除に関する問題です。
1)は、適切。生命保険料の主契約と特約の保険料は、保障内容ごとに3つの保険料控除に分類されます。
一般生命保険料控除:生存・死亡に基因して保険金・給付金を支払う部分
介護医療保険料控除:入院・通院等にともなう給付部分
個人年金保険料控除:個人年金保険料税制適格特約が付加された個人年金
従って、設例の終身医療保険の保険料は、介護医療保険料控除の対象となります。
2)は、不適切。生命保険料控除は、2012(平成24)年1月1日以降の契約では、一般・個人年金・介護医療それぞれで、所得税4万円、住民税2万8千円の控除枠(合計は所得税12万円、住民税7万円)があります。
よって設例の終身医療保険では、支払った保険料10万円のうち、介護医療保険料控除として控除できる金額は4万円となります。
3)は、不適切。生命保険料控除や地震保険料控除は、年末調整の際に生命保険料控除証明書や地震保険料控除証明書を勤務先に提出することで、適用されますので、確定申告は不要です。
よって正解は、1
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