問9 2021年5月実技(保険顧客)
問9 問題文
Mさんは《設例》の終身保険について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。
1) 「Aさんが所定の高度障害状態になった場合、高度障害保険金5,000万円がX社に支払われます。さらに、その後Aさんが死亡した場合には、死亡保険金5,000万円がX社に支払われます」
2) 「急な資金需要の発生により、X社が契約者貸付制度を利用した場合、当該終身保険契約は継続しているため、経理処理は必要ありません」
3) 「Aさんの勇退時に、役員退職金の一部として当該終身保険の契約者をAさん、死亡保険金受取人をAさんの相続人に名義変更し、当該終身保険をAさんの個人の保険として継続することが可能です」
問9 解答・解説
法人の生命保険の経理処理・活用方法に関する問題です。
1)は、不適切。死亡・高度障害保険金が支払われる保険契約は、保険期間中に被保険者が死亡したり高度障害状態になると、死亡・高度障害保険金の支払いにより契約が消滅するため、高度障害になった被保険者がその後に死亡しても、死亡保険金は受け取れません。
2)は、不適切。法人に急な資金需要が発生した場合には、契約者貸付制度により解約返戻金の最大90%まで融資を受けることが可能です。また、法人が契約者貸付金を受け取った際は、借入金として負債に計上します。
3)は、適切。法人が役員や従業員にかけた生命保険は、受取人を役員・従業員本人やその遺族に名義変更し、退職金の一部として現物支給可能です。
この場合、支給時点での解約返戻金相当額が退職収入とみなされ、他の退職手当等と合算して、退職所得額が計算されます。
よって正解は、3
関連・類似の過去問
この問題と似ている問題を検索してみよう!「検索」ボタンをクリック!
FP対策講座
<FP対策通信講座>
●LECのFP通信講座 ⇒ FP(ファイナンシャル・プランナー)サイトはこちら
●日本FP協会認定教育機関のWEB講座 ⇒ 2級FP技能士 (資格対策ドットコム)
●通勤中に音声学習するなら ⇒ FP 通勤講座
●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら ⇒ 月額定額サービス【ウケホーダイ】