問9 2019年9月実技(保険顧客)
問9 問題文
Mさんは、《設例》の<資料>の福利厚生プランについて説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「福利厚生プランは、原則として、従業員全員を被保険者とする等の普遍的加入でなければなりませんので、制度導入後に入社した従業員について加入漏れがないように注意してください」
2) 「福利厚生プランを導入する際は、退職金の支給根拠を明確にするため、退職金規程を整えてください」
3) 「保険期間中に被保険者である従業員が中途(生存)退職した場合、解約返戻金は退職する従業員本人に直接支給されます」
問9 解答・解説
ハーフタックスプラン(福利厚生プラン)に関する問題です。
1)は、適切。ハーフタックスプランは普遍的加入(全役員・従業員が加入対象)が原則ですので、特定の者のみを被保険者としている場合には、福利厚生費としては損金算入できず、特定の役員や従業員への給与として扱われ、その役員や従業員の所得税・住民税負担が増す場合があります(法人にとっては役員給与が損金不算入となる場合も有り)。
2)は、適切。ハーフタックスプラン(福利厚生プラン)を導入する際は、退職金規程を整えた上で、保険金額は退職金規程の範囲内とする必要があります。
退職金の支給根拠を明確にせずにハーフタックスプランを導入すると、税務調査で節税目的の契約とみなされ、保険料の損金算入が認められない場合があります。
3)は、不適切。ハーフタックスプラン(福利厚生プラン)では、従業員が中途退職した場合、 法人が従業員にかけていた養老保険の解約返戻金は、契約者である法人が受け取ります。
よって正解は、3
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