問2 2018年9月実技(資産設計)
問2 問題文
下記は、伊丹家のキャッシュフロー表(一部抜粋)である。このキャッシュフロー表の(ア)〜(ウ)に入る数値とその求め方として、最も不適切なものはどれか。なお、計算に当たっては、キャッシュフロー表中に記載の整数を使用し、計算結果は万円未満を四捨五入すること。
<伊丹家のキャッシュフロー表> (単位:万円)
※年齢および金融資産残高は各年12月31日現在のものとし、2018年を基準年とする。
※給与収入は可処分所得で記載している。
※記載されている数値は正しいものとする。
※問題作成の都合上、一部空欄にしてある。
1.空欄(ア):「416×(1+0.01×3)≒428」
2.空欄(イ):「681−777=▲96」
3.空欄(ウ):「1,370×(1+0.01)−18≒1,366」
問2 解答・解説
複利計算に関する問題です。
複利計算の計算式は、元金×(1+利率÷100)N乗 です(N=投資期間)。
1.は、不適切。(ア)は、3年後の夫の給与収入で、現在の給与収入は416万円で変動率は1%です。
つまり、現在の給与収入を年利1%で3年間の複利計算をした金額ということですね。
よって、3年後の給与収入=416万円×(1+1÷100)3乗
=428.605216≒429万円
2.は、適切。年間収支=年間収入合計−年間支出合計で、(イ)は、2年後の年間収支ですから、2年後の収入合計681万円から、2年後の支出合計777万円を差し引いた金額です。
よって、現在の年間収支=681万円−777万円=▲96万円
3.は、適切。(ウ)は、1年後の金融資産残高ですから、現在の金融資産残高1,370万円に、変動率1%の増加分と、1年後の年間収支▲18万円を加えた金額です。
つまり、1年間の複利計算で前年の金融資産残高より1%上昇した金額に、▲18万円を追加するわけです。
よって、正解は、
1年後の金融資産残高=1,370万円×(1+1÷100)−18万円
=1,365.7≒1,366万円
よって正解は、1
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