問5 2018年9月実技(個人資産)
問5 問題文
次に、Mさんは、株式の投資指標について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。
1) 「PERは、株価が1株当たり当期純利益の何倍であるかを示す指標です。何倍程度が妥当であるかは、業種や会社の規模等により異なりますので、同業他社との比較や過去のトレンドとの比較等、相対的な比較に利用してください」
2) 「ROEは、総資産(総資本)に対する当期純利益の割合を示す指標です。ROEが高い水準で推移していれば、企業の収益性は高いと判断できます」
3) 「配当利回りは、当期純利益のなかから配当金がどの程度支払われているのかを示す指標です。この指標により、株主への利益還元の傾向を見ることができます」
問5 解答・解説
投資指標に関する問題です。
1)は、適切。PER(株価収益率)=株価/1株当たり当期純利益で、現在の株価が1株当たりの当期純利益の何倍かを示しているため、同業種でPERが高い銘柄ほど割高、もしくは今後の利益成長が期待されると考えることができます。
2)は、不適切。ROE(自己資本利益率)とは、自己資本を使ってどれだけ利益を上げたかを示しますので、ROEが高いほど収益性が高く、株主への利益還元も期待できます。
企業が所有している財産である総資産を使って、どれだけ利益を上げられているかを示す指標は、ROA(総資本利益率)です。
3)は、不適切。株式の配当利回りは、今株を買った場合に、1年間にもらえる配当金を利子と考えて、何パーセントになるのかを算出したものです。
配当利回り=1株当たり年間配当金/株価×100
当期純利益のうち配当に回した割合を示しているのは配当性向で、配当性向が高い銘柄ほど、株主に対する利益還元の割合が高いと考えることができます。
配当性向=1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100(%)
よって正解は、1
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