問6 2018年9月実技(保険顧客)
問6 問題文
最後に、Mさんは、生命保険の見直しについてアドバイスした。MさんのAさんに対するアドバイスとして、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「必要保障額の計算結果からすると、現時点において死亡保障は必要ありません。ただし、Aさんが要介護状態になった場合などには、預貯金等を大きく取り崩すことも想定されます。要介護状態等になった場合に介護一時金や介護年金が受け取れる生前給付タイプの保障を充実させることも検討事項の1つだと思います」
2) 「保険会社各社は、入院給付金や手術給付金が定額で受け取れるタイプの医療保険や通院保障が手厚いものなど、最近の医療事情に合わせて、さまざまなタイプの医療保険を取り扱っています。保障内容や保障範囲をしっかりと確認したうえで、加入を検討されることをお勧めします」
3) 「現在加入している生命保険を払済保険に変更した場合、変更時点の解約返戻金をもとに、終身保険に変更されます。死亡保険金額は減少しますが、現在付加されている入院特約は残り、月々の保険料負担は軽減されます」
問6 解答・解説
必要保障額・医療事情の変化・払済保険に関する問題です。
1)は、適切。必要保障額=死亡後の総支出−総収入 ですから、必要保障額がマイナスの場合は、計算上、死亡保障は必要ないことになります。ただし、本人の健康状態等により働けなくなる等の状況の変化により、保障が必要となることもあるため、将来の介護リスクを考慮して、介護一時金や介護年金等の生前給付タイプの保障を検討することも必要です。
2)は、適切。入院患者が平均して何日在院したかを示す平均在院日数の減少や、入院費用の高額化、通院患者数が増加といった、医療事情の変化に合わせた医療保険が開発されているため、保障内容・範囲や必要性を確認した上で、加入を検討することが必要です。
3)は、不適切。払済保険は、生命保険の保険料の払込みを中止し、その時点での解約返戻金をもとに、“保険期間は変えない”で、“保険金額は少ない”保険に変更したもので、付加している各種特約は消滅します(リビング・ニーズ特約は継続)。
よって正解は、3
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