問9 2018年1月実技(保険顧客)
問9 問題文
《設例》の<資料>(2)無配当定期保険に関するアドバイスとして、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「X社が受け取る死亡保険金は、取引先への買掛金支払や金融機関への借入金返済など、事業を継続するための資金として活用することができます。長期平準定期保険に比べて、割安な保険料で死亡保障を準備できます」
2) 「当該生命保険の払込保険料は、全額を損金の額に算入します。したがって、保険期間中に当該生命保険を解約し、解約返戻金を受け取った場合、X社では、経理処理の必要はありません」
3) 「当該生命保険を10年後に更新する場合の保険料は、加入時ではなく、更新時の保険料率により計算されます」
問9 解答・解説
無配当定期保険の商品性・経理処理・自動更新に関する問題です。
1)は、適切。死亡保険金受取人を法人とする生命保険では、法人が受け取った死亡保険金を借入金返済や運転資金等の事業保障資金として活用可能です。
設例の「無配当定期保険」とは、保険会社からの配当金支払いがない定期保険のことで、掛捨て型の保険であることから、解約返戻金は保険期間の経過に従って、一定期間まで増加するものの、その後は逓減し、払込保険料総額を上回ることはありません。従って役員退職金を準備する方法としては不適切ですが、保険料は割安で、万一の際の高額保障の確保が可能です。
2)は、不適切。設例の「無配当定期保険」とは、保険会社からの配当金支払いがない定期保険のことで、掛捨て型の保険であることから、支払った保険料全額を損金算入することができます。
よって、これまでの資産計上額は0円ですから、解約返戻金を受け取った際は、受取保険金(解約返戻金)=保険差益=雑収入として経理処理することになるわけです。
3)は、適切。自動更新タイプの保険は、更新時に医師の診断や告知が不要で、保障内容・金額・期間を同内容で継続可能ですが、保険料は更新時に再計算されて高くなります。
よって正解は、2
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