問3 2017年1月実技(個人資産)
問3 問題文
Mさんは、Aさんに対して、Aさんが将来の収入を増やす方法についてアドバイスした。Mさんがアドバイスした次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1) 「Aさんが国民年金の定額保険料のほかに付加保険料を納付し、65歳から老齢基礎年金を受給する場合、『400円×付加保険料納付済期間の月数』の算式で計算した付加年金を受け取ることができます」
2) 「Aさんは、国民年金基金に加入して掛金を支払うことにより、老齢年金を受給することができます。国民年金基金の掛金は、税法上、全額が所得控除の対象となります」
3) 「Aさんは、過去に国民年金の任意未加入期間がありますが、この任意未加入期間に係る国民年金保険料を後納することができます」
問3 解答・解説
付加年金・国民年金基金・国民年金保険料の後納に関する問題です。
1)は、不適切。国民年金の付加年金は、月額400円の付加保険料で、「200円×付加保険料納付済月数」分の年金額を老齢基礎年金に追加して受け取れます。
2)は、適切。国民年金基金は自営業者等の個人事業主の公的年金に上乗せする年金制度であるため、国民年金や国民健康保険の保険料と同様に、掛金の全額が社会保険料控除の対象です。
3)は、不適切。国民年金保険料の納付期限は、翌月末までですが、原則として、年金の未納期間分の保険料は、過去2年分までしかさかのぼって追納できません(※)。
(※)2年より前の未納期間分の保険料については、後納保険料として過去5年分の納付が可能です(平成27年10月1日〜平成30年9月30日までの3年間限定)。
Aさんの任意未加入期間は約35年前ですので、この期間分の保険料の後納はできません。
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