問3 2017年1月実技(保険顧客)
問3 問題文
最後に、Mさんは、老後の年金収入を増やす方法の1つとして、確定拠出年金の個人型年金について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「確定拠出年金の個人型年金は、将来の年金受取額が自己の指図に基づく運用実績により増減します。したがって、運用リスクは加入者個人が負うことになります」
2) 「Aさんが確定拠出年金の個人型年金に加入した場合、毎月の掛金は、5,000円から68,000円の範囲内で、1,000円刻みで選択できます。拠出した掛金は、税法上、生命保険料控除として所得控除の対象となります」
3) 「Aさんが確定拠出年金の個人型年金に加入し、将来において、老齢給付金を一時金で受け取った場合、当該一時金は、税法上、退職所得として扱われます」
問3 解答・解説
確定拠出年金の個人型に関する問題です。
1)は、適切。確定拠出年金は、掛金の運用指図は加入者自身が行い、運用リスクも加入者自身が負うため、運用結果に応じて将来の年金額が変動します。(企業型も個人型も同様)
2)は、不適切。個人型確定拠出年金の第1号加入者(国民年金の第1号被保険者)の掛金は、月額5,000円以上1,000円単位で加入者が決定し、その上限は、国民年金基金や付加年金の掛金と合わせて、合計68,000円で、掛金の全額が小規模企業共済等掛金控除の対象です。
3)は、適切。確定拠出年金の老齢給付金は、年金として受給する場合は、公的年金等の雑所得として公的年金等控除が適用され、一時金として受給する場合は退職所得として退職所得控除が適用されます。
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