問2 2017年1月実技(保険顧客)
問2 問題文
次に、Mさんは、老後の年金収入を増やす方法について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「Aさんは、所定の手続により、国民年金の定額保険料に加えて付加保険料を納付することで、65歳から老齢基礎年金を受け取る場合、『400円×付加保険料納付済期間の月数』の算式で計算した額を付加年金として受け取ることができます」
2) 「Aさんは、老後の年金収入を増やす方法として、国民年金基金に加入することができます。掛金の額は、加入者が選択した給付の型や口数、加入時の年齢、男女の別で決まります」
3) 「Aさんが70歳0カ月で老齢基礎年金および老齢厚生年金の繰下げ支給の申出をした場合、老齢基礎年金および老齢厚生年金の繰下げによる増額率は42%となります」
問2 解答・解説
付加年金・国民年金基金・年金の繰下げに関する問題です。
1)は、不適切。国民年金の付加年金は、月額400円の付加保険料で、「200円×付加保険料納付済月数」分の年金額を老齢基礎年金に追加して受け取れます。
2)は、適切。国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者の老齢基礎年金に上乗せ支給するもので、掛金は終身年金か確定年金か等の給付形式の選択と、口数、加入時の年齢・性別によって異なります(掛金の上限は月額68,000円)。
3)は、適切。支給繰下げをした場合、年金は1カ月当たり0.7%増額されます。
65歳からの年金を、5年繰下げて70歳から受給することで、増額率は最大42%となります。
繰下げによる増額率=5年×12月×0.7%=42%
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