問9 2016年5月実技(保険顧客)
問9 問題文
Mさんは、《設例》の逓増定期保険について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「Aさんが加入を検討している逓増定期保険の保険金額は、逓増率変更年度以降、契約時の5倍まで増加します。なお、逓増率変更年度以降は、保険料も合わせて上昇しますので、加入前にX社の保険料負担を考慮するようにしてください」
2) 「逓増定期保険の解約返戻金の額は、保険期間の経過により増減しますが、保険期間満了時には0(ゼロ)となります」
3) 「逓増定期保険に加入後、契約から5年経過時に解約した場合、解約時点における資産計上額を取り崩し、解約返戻金額との差額を雑収入として計上することになります」
問9 解答・解説
逓増定期保険に関する問題です。
1)は、不適切。逓増定期保険は、保険期間の経過とともに死亡保険金額が逓増(徐々に増える)しますが、支払保険料は一定です(増加率は契約時の5倍まで)。
2)は、適切。逓増定期保険の解約返戻金は、保険期間の経過に応じて増加していきますが、ピーク時を迎えた後は減少し、保険期間満了時は0(ゼロ)となります。
3)は、適切。逓増定期保険の解約時は資産計上額<解約金の場合は差額を雑収入として益金算入し、資産計上額>解約金の場合は差額を雑損失として損金算入します。
問題文では、契約から5年経過時の返戻率が最高返戻率94.0%(解約返戻金額÷払込保険料累計額)とありますので、ほぼ払込保険料累計額に近い金額の解約返戻金が受け取れます。
契約から5年経過時では、前半6割期間として保険料の2分の1資産計上(前払保険料)ですから、資産計上額<解約金となるため、差額は雑収入として益金算入します。
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