問6 2014年9月実技(保険顧客)
問6 問題文
最後に,Mさんは,生命保険の見直し等についてアドバイスした。Mさんの,Aさんに対するアドバイスとして,次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「私はDさんが現在加入している生命保険の保険証券の写しを預かっています。AさんはDさんの幼なじみと伺っておりますので,Dさんの保険証券の写しを差し上げます。生命保険の見直しを検討する際の参考としてご活用ください」
2) 「Aさんが現在加入している生命保険の各種特約を同一の保障内容で更新した場合,更新後の保険料は更新前よりも高くなります。これを機に,Aさんの必要保障額を改めて試算し,支出可能な保険料の範囲内で保障内容の見直しを検討してはいかがでしょうか」
3) 「長男Cさんの将来の教育資金を準備するための保険として,学資(こども)保険があります。この保険は,契約者が保険料払込期間中に死亡した場合,一般に,以後の保険料の払込みは免除され,学資祝金や満期祝金は契約どおり受け取ることができます」
問6 解答・解説
生命保険のアドバイスに関する問題です。
1)は、不適切。FPの職業倫理には、顧客の個人情報に対する「守秘義務」があるため、顧客同士が知り合い・幼馴染・友人同士であろうと、顧客情報が記載された保険証券の写しを提供することは許されません。
2)は、適切。定期保険特約付終身保険(更新型)は、終身部分は死ぬまで保障が変わらず、一定期間定期保険を特約として付ける保険で、定期部分の特約を更新していくことになりますが、更新時に保険料は再計算されて高くなります。
よって、更新前に必要保障額を改めて試算し、支出可能な保険料の範囲内で保険の見直しをすることが必要です。
3)は、適切。学資保険の契約者が死亡した場合、それ以降の保険料払込が免除され、学資祝金や満期祝金は契約通り受け取ることができます。
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