問2 2014年5月実技(資産設計)
問2 問題文
下記は、伊丹さんの家庭のキャッシュフロー表(一部抜粋)である。このキャッシュフロー表に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、計算に当たっては、キャッシュフロー表中に記載の整数を使用することとし、計算結果は万円未満を四捨五入することとする。
※年齢は各年12月31日現在のものとし、平成26年を基準年とする。
※記載されている数値は正しいものとする。
※問題作成の都合上、一部空欄にしてある。
1.空欄( ア )に入る数値とその求め方:「196×(1+0.02)3乗=208」
2.空欄( イ )に入る数値とその求め方:「540−406=134」
3.空欄( ウ )に入る数値とその求め方:「687+110=797」
問2 解答・解説
複利計算に関する問題です。
複利計算の計算式は、元金×(1+利率÷100)N乗 です(N=投資期間)。
1.は、適切。(ア)は、3年後の基本生活費で、現在の基本生活費は196万円で変動率は2%です。
つまり、現在の基本生活費を年利1%で3年間の複利計算をした金額ということですね。
よって、3年後の基本生活費=196万円×(1+2÷100)3乗
=207.996768≒208万円
2.は、適切。年間収支=年間収入合計−年間支出合計 ですので、
現在の年間収支=540万円−406万円=134万円
3.は、不適切。(ウ)は、1年後の金融資産残高ですから、前年の金融資産残高687万円に、変動率1%の増加分と、1年後の年間収支110万円を加えた金額です。
つまり、1年間の複利計算で前年の金融資産残高より1%上昇した金額に、110万円を追加するわけです。
よって、正解は、
1年後の金融資産残高=687万円×(1+1÷100)+110万円
=803.87≒804万円
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