問8 2014年5月実技(保険顧客)
問8 問題文
仮に,X社がAさんに役員退職慰労金5,000万円を支給した場合,Aさんが受け取る役員退職慰労金に係る退職所得の金額として,次のうち最も適切なものはどれか。なお,Aさんの役員在任期間(勤続期間)は30年10カ月で,これ以外に退職手当等の収入はなく,障害者になったことが退職の直接の原因ではないものとする。
1) 〔5,000万円−{1,400万円+40万円×(30年−20年)}〕×1/2=1,600万円
2) 〔5,000万円−{800万円+70万円×(31年−20年)}〕×1/2=1,715万円
3) 〔5,000万円−{800万円+70万円×(30年−20年)}〕×1/2=1,750万円
問8 解答・解説
退職所得に関する問題です。
退職所得=(退職収入−退職所得控除)×1/2 で計算されますが、退職所得控除額は、勤続年数が20年以下の期間は1年当たり40万円(最低80万円)、20年を超える期間は1年当たり70万円です。
また、勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられますので、30年10ヶ月のAさんは、31年とされます。
よって問題文での退職所得の計算式は、
=〔5,000万円−{40万円×20年+70万円×(31年−20年)}〕×1/2
={5,000万円−(800万円+770万円)}×1/2
=(5,000万円−1,570万円)×1/2
=1,715万円
従って正解は、2)〔5,000万円−{800万円+70万円×(31年−20年)}〕×1/2=1,715万円
※ちなみに、障害者になったことが直接の原因で退職した場合には、退職所得控除額がさらに100万円加算されます。
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