問12 2013年9月実技(個人資産)
問12 問題文
Aさんが《設例》のマンションを購入する場合の不動産登記に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1) マンションの売主が,Aさんのほかに第三者であるBさんにも当該マンションを重ねて売却していた場合,Aさんは,Bさんよりも先に所有権移転の登記をしていれば,当該マンションの所有権をBさんに対抗することができる。
2) マンションの売主が所有者として登記されていたことにより,Aさんが売主を真の所有者であると信じて取引をした場合,登記には公信力があるため,Aさんは当該マンションの所有権を必ず取得することができる。
3) 一般にマンションについては,専有部分について所有権の保存や移転の登記を行えば,専有部分に係る敷地権についても同様の登記がなされたものとしての効力を有する。
問12 解答・解説
不動産の登記に関する問題です。
1)は、適切。民法上、売主が複数の相手に同じ物件を譲渡すること(二重譲渡)は可能ですが、譲渡を受けた側は、代金支払いの後先に関係なく、先に登記したほうが所有権を取得することになります。
よって、先に代金を支払っても、登記しなければ第三者に対抗(自分のものだと主張)できません。
2)は、不適切。不動産の登記には公信力がありません。
このため、登記記録を正しいものと信用して取引を行っても、その内容が真実と異なっていた場合でも保護されません。
3)は、適切。マンション(区分所有建物)の場合は、一戸建てのように土地と建物を別々に処分できず、土地と建物を一緒に処分しなければならない(一体化処分)ため、専有部分の登記の効力は、土地の権利(敷地権)についても有効とみなされます。
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