問7 2013年9月実技(保険顧客)
問7 問題文
仮に,X社がAさんに役員退職金3,000万円を支給した場合,Aさんが受け取る役員退職金に係る退職所得の金額として,次のうち最も適切なものはどれか。なお,Aさんの役員在任期間(勤続期間)は27年0カ月で,これ以外に退職手当等の収入はなく,障害者になったことが退職の直接の原因ではないものとする。
1) 〔3,000万円−{1,400万円+40万円×(27年−20年)}〕×1/2=660万円
2) 〔3,000万円−{800万円+70万円×(27年−20年)}〕×1/2=855万円
3) 3,000万円−{800万円+70万円×(27年−20年)}=1,710万円
問7 解答・解説
退職所得に関する問題です。
退職所得=(退職収入−退職所得控除)×1/2 で計算されますが、退職所得控除額は、勤続年数が20年以下の期間は1年当たり40万円(最低80万円)、20年を超える期間は1年当たり70万円です。
また、勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられますので、27年0ヶ月のAさんは、27年とされます。
よって問題文での退職所得の計算式は、
=〔3,000万円−{40万円×20年+70万円×(27年−20年)}〕×1/2
={3,000万円−(800万円+490万円)}×1/2
=(3,000万円−1,290万円)×1/2
=855万円
従って正解は、2)〔3,000万円−{800万円+70万円×(27年−20年)}〕×1/2=855万円
※ちなみに、障害者になったことが直接の原因で退職した場合には、退職所得控除額がさらに100万円加算されます。
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