問17 2013年5月実技(資産設計)
問17 問題文
隆義さんには、定年退職時に勤務先から退職一時金2,500万円が支給される見込みである。この場合における所得税に係る退職所得の金額(計算式を含む)として、正しいものはどれか。なお、隆義さんの勤続年数は36年とし、障害者になったことに基因する退職ではないものとする。
<参考:退職所得控除額の求め方>
勤続年数20年以下:勤続年数×40万円(最低80万円)
勤続年数20年超 :800万円+70万円×(勤続年数−20年)
1.(2,500万円−1,920万円)×1/2=290万円
2.(2,500万円−1,920万円)=580万円
3.(2,500万円−1,920万円−50万円)×1/2=265万円
問17 解答・解説
退職所得に関する問題です。
退職所得=(退職収入−退職所得控除)×1/2 で計算されますが、退職所得控除額は、勤続年数が20年以下の期間は1年当たり40万円(最低80万円)、20年を超える期間は1年当たり70万円です。
また、勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられます。
よって問題文での退職所得の計算式は、
=〔2,500万円−{40万円×20年+70万円×(36年−20年)}〕×1/2
={2,500万円−(800万円+1,120万円)}×1/2
=(2,500万円−1,920万円)×1/2
=290万円
従って正解は、1.(2,500万円−1,920万円)×1/2=290万円
※ちなみに、障害者になったことが直接の原因で退職した場合には、退職所得控除額がさらに100万円加算されます。
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