問3 2013年1月実技(個人資産)
問3 問題文
Aさんの老後の年金収入を増やす方法についてファイナンシャル・プランナーが行った次のアドバイスのうち,最も不適切なものはどれか。
1) 「国民年金の定額保険料に加えて月額400円の国民年金の付加保険料を納付することにより,老齢基礎年金の受給時に,200円に付加保険料納付済期間の月数を乗じて得た額を付加年金として受け取ることができます」
2) 「国民年金基金(以下,「基金」という)に加入して掛金を支払うことにより,老齢基礎年金に上乗せする年金を基金から受け取ることができるようになります。掛金月額は加入時の年齢や性別などによって異なりますが,一定の限度額が定められています」
3) 「老齢基礎年金の支給繰下げの申出をすることにより,その年金額を繰下げ1カ月当たり0.5%の割合で増やすことができます」
問3 解答・解説
付加年金・国民年金基金・年金の支給繰上げに関する問題です。
1)は、適切。国民年金の付加年金は、月額400円の付加保険料で、「200円×付加保険料納付済月数」分の年金額を老齢基礎年金に追加して受け取れます。
2)は、適切。国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者の老齢基礎年金に上乗せ支給するもので、掛金は終身年金か確定年金か等の給付形式の選択と、加入時の年齢によって決まりますが、掛金の上限は月額68,000円です。
3)は、不適切。老齢基礎年金の支給開始年齢は原則65歳です。ただし、繰下げ支給の申し出により、受給開始を先延ばしすることができ、年金額が繰下げ1カ月につき0.7%増額されます。
なお、老齢基礎年金は繰上げ受給が可能ですが、支給額は一ヶ月につき0.5%減額されます。
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