問10 2012年9月実技(個人資産)
問10 問題文
AさんがX土地を取得する際に留意すべき点について,ファイナンシャル・プランナーが説明した次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1) 「X土地を取得するにあたっては,登記情報を確認することが大切です。登記情報は法務局の窓口で登記事項証明書等の交付を受けるほか,インターネット(登記情報提供サービス)を利用して確認することができます」
2) 「登記簿は表題部と権利部に区分して作成されており,権利部はさらに甲区と乙区に区分されています。甲区には所有権以外の権利に関する登記の登記事項が,乙区には所有権に関する登記の登記事項が,それぞれ記録されています」
3) 「X土地を取得した際には不動産取得税が課され,また,X土地の所有権移転登記をする際には登録免許税が課されます」
問10 解答・解説
不動産の登記に関する問題です。
1)は、適切。不動産を取得する際は、取得予定の不動産の物理的状況や権利関係を確認するために、登記情報を確認することが重要です。土地や建物の登記事項証明書は、その土地や建物の所在地の法務局(登記所)で交付してもらえるほか、インターネットの登記情報提供サービスで確認することも可能です。
2)は、不適切。登記記録の表題部は土地や建物の物理的概要が記載され、権利部(甲区)には、所有権に関する事項(所有権の保存・移転・仮登記・差押え等)が記載され、権利部(乙区)には、所有権以外の権利に関する事項(賃借権や抵当権)が記載されます。
3)は、適切。土地や建物等の不動産を取得した場合、不動産を取得した者に対して、不動産取得税がその不動産がある都道府県から課税されます。
また、土地・建物を取得して、所有権の移転登記をする場合、登録免許税がかかります。
このほか、土地・建物を担保に住宅ローンを借りるといったような、抵当権の設定登記をする場合にも、登録免許税がかかります。
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