問9 2012年9月実技(保険顧客)
問9 問題文
Mさんは,Cさんに対して,契約者(=保険料負担者)および死亡保険金受取人をX社,被保険者をCさんとする長期平準定期保険への加入を提案した。Mさんの,Cさんに対するアドバイスとして,次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「X社が契約初年度に支払う保険料は,全額を定期保険料として損金に算入することができます」
2) 「X社が受け取る死亡保険金は,Cさんの遺族に対する死亡退職金や弔慰金の原資として活用することができます」
3) 「Cさんの社長退任予定時期に合わせて,当該保険を保険期間中に解約した場合,その解約返戻金はCさんに支給する役員退職金の原資として活用することができます」
問9 解答・解説
長期平準定期保険に関する問題です。
長期平準定期保険とは、保険期間満了時に70歳を超え、かつ加入時の年齢に保険期間の2倍の数を加えると105を超える定期保険のことです。
1)は、不適切。長期平準定期保険では、前半6割期間での保険料支払い時は、保険料の2分の1を定期保険料として損金算入し、2分の1を前払保険料として資産計上します。
2)は、適切。会社が契約者として保険料を負担し、役員を被保険者とし、会社を死亡保険金受取人とする生命保険に加入すると、保険料の一定部分を損金処理しながら役員の死亡退職金や弔慰金の原資を用意できます。
3)は、適切。長期平準定期保険は、保険期間の途中で解約した場合に支払われる解約返戻金を、役員退職金の原資として活用することができます。
つまり、長期にわたって役員が死亡した場合のリスクに備えつつ、役員退職金の原資も貯めておくことができるわけです。
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