問2 2012年1月実技(資産設計)
問2 問題文
下記は、山田さんの家庭のキャッシュフロー表(一部抜粋)である。このキャッシュフロー表に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、計算に当たっては、キャッシュフロー表中に記載の整数を使用することとし、計算結果については万円未満を四捨五入することとする。
※家族の年齢は各年12月31日現在のものとし、平成23年を基準年とする。
※記載されている数値は正しいものとする。
※問題作成の都合上、一部空欄にしてある。
1.空欄(ア)に入る数値とその求め方:690×(1+0.01)^3=711
2.空欄(イ)に入る数値とその求め方:(788−597)×(1+0.01)=193
3.空欄(ウ)に入る数値とその求め方:726×(1+0.01)+80=813
問2 解答・解説
複利計算に関する問題です。
複利計算の計算式は、元金×(1+利率÷100)N乗 です(N=投資期間)。
1.は、適切。(ア)は、3年後の給与収入で、現在の給与収入は690万円で変動率は1%です。
つまり、現在の給与収入を年利1%で3年間の複利計算をした金額ということですね。
よって、3年後の給与収入=690万円×(1+1÷100)3乗
=710.90769≒711万円
2.は、不適切。(イ)は、現在の年間収支ですから、現在の収入合計788万円から、現在の支出合計597万円を差し引いた金額です。
よって、現在の年間収支=788万円−597万円=191万円
3.は、適切。(ウ)は、1年後の金融資産残高ですから、現在の金融資産残高726万円に、変動率1%の増加分と、1年後の年間収支80万円を加えた金額です。
つまり、1年間の複利計算で前年の金融資産残高より1%上昇した金額に、80万円を追加するわけです。
よって、正解は、
1年後の金融資産残高=726万円×(1+1÷100)+80万円
=813.26≒813万円
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