問7 2012年1月実技(保険顧客)
問7 問題文
仮に,Aさんが65歳で勇退し,X社がAさんに役員退職金3,000万円を支給するとした場合,Aさんが受け取る役員退職金に係る退職所得の金額は,次のうちどれか。なお,Aさんの役員在任期間(勤続年数)は,19年9カ月で,これ以外に退職手当等の収入はなく,障害者になったことが退職の直接の原因ではないものとする。
1) (3,000万円−800万円)×1/2=1,100万円
2) (3,000万円−760万円)×1/2=1,120万円
3) (3,000万円−800万円)=2,200万円
問7 解答・解説
退職所得に関する問題です。
退職所得=(退職収入−退職所得控除)×1/2 で計算されますが、退職所得控除額は、勤続年数が20年以下の期間は1年当たり40万円(最低80万円)、20年を超える期間は1年当たり70万円です。
また、勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられますので、19年9ヶ月のAさんは、20年とされます。
よって問題文での退職所得の計算式は、
=〔3,000万円−{40万円×20年+70万円×(20年−20年)}〕×1/2
={3,000万円−(800万円+0円)}×1/2
=(3,000万円−800万円)×1/2
=1,100万円
従って正解は、(3,000万円−800万円)×1/2=1,100万円
※ちなみに、障害者になったことが直接の原因で退職した場合には、退職所得控除額がさらに100万円加算されます。
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