問6 2012年1月実技(保険顧客)
問6 問題文
Mさんは最後に,Aさんに対して,長女Cさんの教育資金の準備についてアドバイスをした。Mさんのアドバイスとして,次のうち最も不適切なものはどれか。なお,選択肢3)の解答にあたっては,下記の〈資料〉を利用すること。
〈資料〉(期間18年、年利1%の各種係数)
現価係数 : 0.8360
減債基金係数: 0.0510
年金現価係数:16.3983
1) 「学資(こども)保険で教育資金を準備する場合,短期間で解約すると解約返戻金が払込保険料総額を下回るケースが考えられますので,満期まで無理なく払い込むことができる保険料で申し込むことが大切です」
2) 「学資(こども)保険で教育資金を準備する場合,子どもの医療保障や育英(養育)年金等の有無によって返戻率(受取総額÷払込保険料総額)は変動しませんので,できる限り手厚い保障で申し込むことが大切です」
3) 「18年後に教育資金300万円を確保することを目的に,今後18年間にわたって年利1.0%で複利運用しながら資金を積み立てる場合,毎年153,000円の積立が必要となります」
問6 解答・解説
学資(こども)保険と教育資金準備に関する問題です。
1)は、適切。学資(こども)保険は、教育資金の準備に適した貯蓄性の比較的高い保険商品ですが、中途解約した場合には、保障内容や経過年数等により、解約返戻金が払った保険料の総額を下回ることがあります。
よって、満期まで無理なく払い込める保険料であることが大切です。
2)は、不適切。学資(こども)保険は、子どもの医療保障や育英(養育)年金等の保障内容によって、払った保険料のうちどれだけが保険金として戻ってくるかという返戻率(受取総額÷既払込保険料総額)が異なるため、返戻率と保障内容を十分に確認する必要があります。
3)は、適切。18年間で年利1.0%で複利運用しながら、目標額300万円を積み立てる場合に必要な毎年の積立額を求めには、減債基金係数(一定期間一定利率で複利運用しながら目標額を積み立てる場合、毎年いくら積み立てるか)を用いて求めることができます。
従って、300万円×0.0510(18年の減債基金係数)=15.3万円
よって、毎年の積立額は153,000円です。
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