問7 2011年9月実技(保険顧客)
問7 問題文
X社が,勇退するAさんに対して,役員退職金2,500万円を支給するとした場合,Aさんが受け取る退職金に係る退職所得の金額は,次のうちどれか。なお,Aさんの役員在任期間(勤続年数)は,32年4カ月で,これ以外に退職手当等の収入はなく,障害者になったことが退職の直接の原因ではないものとする。
1)
〔2,500万円−{800万円+70万円×(33年−20年)}〕×1/2=395万円
2)
〔2,500万円−{800万円+70万円×(32年−20年)}〕×1/2=430万円
3)
〔2,500万円−{400万円+70万円×(33年−20年)}〕×1/2=595万円
問7 解答・解説
退職所得に関する問題です。
退職所得=(退職収入−退職所得控除)×1/2 で計算されますが、退職所得控除額は、勤続年数が20年以下の期間は1年当たり40万円(最低80万円)、20年を超える期間は1年当たり70万円です。
また、勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられますので、32年4ヶ月のAさんは、33年とされます。
よって問題文での退職所得の計算式は、
=〔2,500万円−{40万円×20年+70万円×(33年−20年)}〕×1/2
={2,500万円−(800万円+910万円)}×1/2
=(2,500万円−1,710万円)×1/2
=395万円
従って正解は、1)
〔2,500万円−{800万円+70万円×(33年−20年)}〕×1/2=395万円
※ちなみに、障害者になったことが直接の原因で退職した場合には、退職所得控除額がさらに100万円加算されます。
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