問5 2011年9月実技(保険顧客)
問5 問題文
Mさんは次に,Aさんに対して,生命保険の見直しについてアドバイスをした。MさんのAさんに対するアドバイスとして,次のうち最も不適切なものはどれか。
1)
「遺族に必要な生活資金等の総額から遺族の収入金額等を差し引いた金額が,必要保障額として死亡保険金額設定の目安となります。通常,必要保障額は子どもの成長とともに逓減するため,逓減定期保険への加入も検討に値します」
2)
「Aさんは,公的介護保険の第2号被保険者ですので,保険者から特定疾病による要介護状態または要支援状態と認定された場合のみ,保険給付を受けることができます。多額の介護費用に備え,民間保険会社の介護保険で介護保障を準備することも大切です」
3)
「現在加入中の生命保険では,Aさんが病気で入院した場合に5日目から日額5,000円の入院給付金が支給されます。医療保障の充実を図る目的であれば,自己負担が高額となる先進医療の技術料に係る費用に備える特約を付加することもよいでしょう」
問5 解答・解説
生命保険の見直しに関する問題です。
1)
は、適切。必要保障額=死亡後の総支出−総収入 です。必要保障額は子どもの成長とともに逓減するため、年を経るごとに保険金額が減っていく、逓減定期保険への加入も選択肢の一つです。
2)
は、不適切。公的介護保険の第2号被保険者は、保険者から特定疾病による要介護・要支援状態と認定された場合のみ、保険給付を受けることができますが、公的介護保険の第2号被保険者は40歳以上が対象で、35歳のAさんは加入対象ではありません。
ただし、40歳未満は仮に特定疾病で要介護・要支援状態になっても、公的介護保険の給付対象ではありませんから、公的な障害者支援制度も確認したうえで、介護費用に備えた民間の介護保険を検討することも選択肢の一つではあります。
3)
は、適切。設例の生命保険には、病気で入院した場合を保障する疾病入院給付金がありますが、治療効果が高いものの自己負担が高額となる先進医療を受けることに備えて、先進医療特約を付加することで医療保障の充実を図ることができます。
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