3級FP過去問解説 問4 2011年9月実技（保険顧客）

Ｍさんはまず，Ａさんの生命保険の見直しにあたり，下記＜条件＞を利用して，現時点でＡさんが死亡した場合の「遺族に必要な生活資金等の総額」を計算した。現時点でＡさんが死亡した場合の「遺族に必要な生活資金等の総額」は，次のうちどれか。

＜条件＞
(1) 現在の毎月の日常生活費は25万円であり，Ａさん死亡後から長女Ｄさんが独立するまで（22年間）の生活費は，現在の日常生活費の70％とし，長女Ｄさん独立後の期間における妻Ｂさんの生活費は，現在の日常生活費の50％とする。
(2) 長女Ｄさん独立時の妻Ｂさんの年齢における平均余命は，36年とする。
(3) Ａさん死亡時の住宅ローン（団体信用生命保険加入）の残高は，2,200万円とする。
(4) Ａさんの葬儀費用等は，300万円とする。
(5) 子どもの教育資金の総額は，2,800万円とする。
(6) 子どもの結婚援助資金の総額は，400万円とする。
(7) 緊急予備資金は，200万円とする。

1) 13,720万円

2) 15,920万円

3) 16,120万円

死亡時の必要保障額に関する問題です。

必要保障額＝死亡後の総支出−総収入　ですが、問題文の「遺族に必要な生活資金等の総額」とは、死亡後の総支出です。
＜死亡後の支出＞
(1)(2)死亡後の生活費
・長女Ｄさんが独立するまで：現在の生活費25万円×70%×12ヶ月×22年＝4,620万円
・長女Ｄさん独立後：現在の生活費25万円×50%×12ヶ月×平均余命36年＝5,400万円
よって、Ａさん死亡後の生活費：4,620万円＋5,400万円＝10,020万円
(3) 住宅ローンは団体信用生命保険に加入しているため、残高2,200万円は支払い不要。
(4) 葬儀費用等：300万円
(5) (6) 教育資金・結婚援助資金：2,800万円＋400万円＝3,200万円
(7) 緊急予備資金：200万円
よって、総支出＝10,020万円＋300万円＋3,200万円＋200万円＝13,720万円

正解は、1) 13,720万円

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