問2 2010年9月実技(個人資産)

問2 問題文と解答・解説

問2 問題文

Aさんが受給できる公的年金制度からの老齢給付について,ファイナンシャル・プランナーが説明した以下の文章の空欄(1)〜(3)に入る語句または数値の組合せとして最も適切なものは,次のうちどれか。

1951(昭和26)年11月3日生まれのAさんには,( 1 )歳から65歳に達するまで報酬比例部分のみの特別支給の老齢厚生年金が支給される。また,原則として,65歳からは老齢基礎年金と老齢厚生年金が支給され,老齢厚生年金の額には,( 2 )が加算されるが,( 2 )は,妻Bが( 3 )歳になると加算されなくなる。

1)  (1)60  (2)加給年金額  (3)65

2)  (1)60  (2)振替加算    (3)65

3)  (1)61  (2)加給年金額  (3)70

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問2 解答・解説

公的年金の老齢給付に関する問題です。

正解は、1)。法改正により、国民年金の支給開始年齢が60歳から65歳に変更されたことにともない、65歳前の老齢厚生年金の支給開始年齢も、段階的に引き上げられています。

65歳前の老齢厚生年金は、「特別支給の老齢厚生年金」として、定額部分と報酬比例部分があり、昭和24年4月2日〜昭和28年4月1日生まれの男性は、60歳〜65歳まで報酬比例部分のみ支給されます。
また、65歳からは老齢基礎年金と老齢厚生年金が支給されますが、一定要件を満たす配偶者や子がいる場合は老齢厚生年金に加給年金が加算されます。

配偶者の加給年金は、妻が65歳になって老齢基礎年金をもらえるようになると加算されなくなりますが、一定額が振替加算として、妻の年金額に加算されます。

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