問7 2010年9月実技(保険顧客)
問7 問題文
将来,X社が,退職するAさんに対して,役員退職金3,000万円を支給した場合,Aさんが受け取る退職金に係る退職所得の金額は,次のうちどれか。Aさんの役員在任期間(勤続年数)は,22年3カ月とする。
1)
[3,000万円−{800万円+70万円×(23年−20年)}]×1/2=995万円
2)
[3,000万円−{800万円+70万円×(22年−20年)}]×1/2=1,030万円
3)
[3,000万円−{800万円+70万円×(22年−20年)}]=2,060万円
問7 解答・解説
退職所得に関する問題です。
退職所得=(退職収入−退職所得控除)×1/2 で計算されますが、退職所得控除額は、勤続年数が20年以下の期間は1年当たり40万円(最低80万円)、20年を超える期間は1年当たり70万円です。
また、勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられますので、22年3ヶ月のAさんは、23年とされます。
よって問題文での退職所得の計算式は、
=〔3,000万円−{40万円×20年+70万円×(23年−20年)}〕×1/2
={3,000万円−(800万円+210万円)}×1/2
=(3,000万円−1,010万円)×1/2
=995万円
従って正解は、1)
[3,000万円−{800万円+70万円×(23年−20年)}]×1/2=995万円
※ちなみに、障害者になったことが直接の原因で退職した場合には、退職所得控除額がさらに100万円加算されます。
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