問2 2024年1月実技(資産設計)
問2 問題文
下記は、近藤家のキャッシュフロー表(一部抜粋)である。このキャッシュフロー表の空欄(ア)〜(ウ)にあてはまる数値として、誤っているものはどれか。なお、計算に当たっては、キャッシュフロー表中に記載の整数を使用し、計算過程においては端数処理をせず計算し、計算結果については万円未満を四捨五入すること。
<近藤家のキャッシュフロー表> (単位:万円
※年齢および金融資産残高は各年12月31日現在のものとし、2023年を基準年とする。
※給与収入は可処分所得で記載している。
※記載されている数値は正しいものとする。
※問題作成の都合上、一部を空欄にしてある。
1.(ア) 611
2.(イ) 199
3.(ウ)1,041
問2 解答・解説
複利計算に関する問題です。
複利計算の計算式は、元金×(1+利率÷100)N乗 です(N=投資期間)。
(ア)は、4年後の妻の給与収入で、現在の給与収入は511万円で変動率は1%です。
つまり、現在の給与収入を年利1%で4年間の複利計算をした金額ということですね。
よって、4年後の給与収入=511万円×(1+1÷100)4乗
=531.7…→532万円
(イ)は、1年後の金融資産残高ですから、前年(基準年)の金融資産残高702万円に、変動率1%の増加分と、1年後の年間収支86万円を加えた金額です。
つまり、1年間の複利計算で前年の金融資産残高より1%上昇した金額に、120万円を追加するわけです。
よって、正解は、
1年後の金融資産残高=702万円×(1+1÷100)+86万円
=795.02→795万円
1.は、正しい数値です。(ア)は、3年後の基本生活費で、現在の基本生活費は593万円で変動率は1%です。
つまり、現在の基本生活費を年利1%で3年間の複利計算をした金額ということですね。
よって、3年後の基本生活費=593万円×(1+1÷100)3乗
=610.9…→611万円
2.は、正しい数値です。(イ)は、1年後の年間収支で、年間収支=年間収入合計−年間支出合計ですから、1年後の収入合計から、1年後の支出合計1,013万円を差し引いた金額です。
ただし、1年後の収入のうち妻の収入の記載がないため、計算が必要です。
1年後の妻の給与収入について、現在の給与収入は572万円で変動率は1%です。
つまり、現在の給与収入を年利1%で1年間の複利計算をした金額ということですね。
よって、1年後の給与収入=572万円×(1+1÷100)
=577.7…→578万円
よって、1年後の年間収支=634万円+578万円−1,013万円=199万円
3.は、誤りです。(ウ)は、2年後の金融資産残高ですから、前年(1年後)の金融資産残高896万円に、変動率1%の増加分と、2年後の年間収支135万円を加えた金額です。
つまり、1年間の複利計算で前年の金融資産残高より1%上昇した金額に、135万円を追加するわけです。
よって、正解は、
1年後の金融資産残高=896万円×(1+1÷100)+135万円
=1,039.96→1,040万円
よって正解は、3
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