問15 2023年9月実技(資産設計)
問15 問題文
長岡さん(35歳)が2023年中に贈与を受けた財産の価額および贈与者は以下のとおりである。長岡さんの2023年分の贈与税額として、正しいものはどれか。なお、2023年中において、長岡さんはこれ以外の財産の贈与を受けておらず、相続時精算課税制度は選択していないものとする。
・ 長岡さんの父からの贈与 現金180万円
・ 長岡さんの祖父からの贈与 現金50万円
・ 長岡さんの祖母からの贈与 現金200万円
※上記の贈与は、住宅取得等資金や教育資金、結婚・子育てに係る資金の贈与ではない。
<贈与税の速算表>
(イ)18歳以上の者が直系尊属から贈与を受けた財産の場合(特例贈与財産、特例税率)
(注)「18歳以上の者」とあるのは、2022年3月31日以前の贈与により財産を取得した者の場合、「20歳以上の者」と読み替えるものとする。
(ロ)上記(イ)以外の場合(一般贈与財産、一般税率)
1.16万円
2.38万円
3.56万円
問15 解答・解説
暦年課税の贈与税に関する問題です。
20歳以上の子・孫が直系尊属から受けた贈与財産は特例贈与財産として、税率と控除が優遇されます(それ以外の贈与財産は一般贈与財産として課税)。
よって35歳の長岡さんへの贈与については、父と祖父・祖母からの贈与ですので、特例贈与財産となります。
また、暦年課税の贈与税の基礎控除は110万円ですが、1年間に複数の人から贈与を受けた場合、贈与税は贈与された財産の合計額から基礎控除110万円を控除して計算します(基礎控除は贈与者の人数にかかわらず110万円)。
従って資料の速算表により、
長岡さんの贈与税=(180万円+50万円+200万円−110万円)×15%−10万円=38万円
よって正解は、2
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