問4 2023年1月実技(個人資産)
問4 問題文
はじめに、Mさんは、X社株式の投資指標について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「<X社に関する資料>から算出されるX社株式のPERは、15.0倍です。一般に、PERが高いほうが株価は割高、低いほうが株価は割安と判断されます」
2) 「<X社に関する資料>から算出されるX社のROEは、5.0%です。一般に、ROEが高い会社ほど、自己資本の効率的な活用がなされていると判断することができます」
3) 「配当性向は、株主に対する利益還元の割合を示す指標です。<X社に関する資料>から算出されるX社の配当性向は、22.5%です」
問4 解答・解説
投資指標に関する問題です。
1)は、適切。PER(株価収益率)とは、現在の株価が1株当たりの当期純利益の何倍かを示すもので、PERが低いほど割安です。
PER(株価収益率)=株価/1株当たり利益(EPS)
=株価/(当期純利益/発行済株式総数)
よって、X社株式のPER=6,000円/(200億円÷5,000万株)
=15倍
2)は、不適切。ROE(自己資本利益率)とは、自己資本を使ってどれだけ利益を上げたかを示しますので、ROEが高いほど資産が効率的に活用されることにより収益性が高く、株主への利益還元も期待できます。
ROE(自己資本利益率)=税引後純利益/自己資本×100
よって、X社のROE=200億円/2,000億円×100=10%
3)は、適切。配当性向は、当期純利益のうち配当に回した割合を示しています。当期純利益のうち配当に回した割合を示しているため、配当性向が高い銘柄ほど、株主に対する利益還元の割合が高いと考えることができます。
配当性向=1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100(%)ですが、配当金支払額÷当期純利益×100(%) でも表せます。
本問の場合は後者の方が計算しやすいため、
X社の配当性向=45億円÷200億円×100(%)
=22.5%
よって正解は、2
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