問5 2022年9月実技(資産設計)
問5 問題文
下記は、投資信託の費用についてまとめた表である。下表 の空欄(ア)〜(ウ)に入る語句として 、最も適切なものはどれか。
●購入時手数料(販売手数料)
購入時に支払う費用。投資信託の種類などにより費用は異なるが、同一の投資信託であれば購入時手数料は( ア )。
●運用管理費用(信託報酬)
運用のための費用や情報開示のための費用として徴収される。信託財産の残高から、( イ )、差し引かれる。
●信託財産留保額
投資家間の公平性を保つために、一般的に、換金の際に徴収される。差し引かれた金額は、( ウ )。投資信託によっては差し引かれないものもある。
1.空欄(ア):「同額である」
2.空欄(イ):「毎日」
3.空欄(ウ):「委託会社(運用会社)が受け取る」
問5 解答・解説
投資信託に関する問題です。
1.は、不適切。投資信託には、購入時の手数料がかかるものと、購入時の手数料がかからないもの(ノーロード投信)がありますが、証券会社経由でも銀行経由でも、ノーロード投信であれば手数料は無料ですし、購入時の手数料がかかるものは販売会社(証券会社や銀行)によって手数料の額は異なります(上限あり)。
2.は、適切。運用管理費用(信託報酬)は、投資家が負担するコストで、信託財産から所定の金額が日々差し引かれます。
3.は、不適切。信託財産留保額とは、投資信託の途中解約時にかかる費用のことですが、運用会社や販売会社の利益になるわけではなく、投資信託の信託財産内に残されます。信託財産留保額は、投資信託全ての投信に設定されているわけではなく、一定条件を満たすと無料になるものもあります。
投資家が途中解約すると、ファンド側は投信に組み入れている株式等の一部を売却して換金代金としますが、このとき売却手数料がかかります。
この売却手数料は残った投資家が負担することになるため、この不公平を解消するため、解約する投資家に信託財産留保額として一定額負担させるわけです。
よって正解は、2
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