問6 2022年9月実技(個人資産)
問6 問題文
最後に、Mさんは、Y投資信託を購入する場合の留意点等について説明した。MさんのAさんおよび長男Cさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
1) 「Y投資信託のように購入時手数料を徴収しない投資信託は、一般に、ノーロードファンドと呼ばれます。投資信託に投資する際には、購入時だけでなく、保有中や換金時にかかる費用等も勘案して銘柄を選択することが大切です」
2) 「運用管理費用(信託報酬)は、投資信託を保有する投資家が負担する費用です。一般に、Y投資信託のようなインデックス型投資信託は、アクティブ型投資信託よりも運用管理費用(信託報酬)が低い傾向があります」
3) 「仮に、Y投資信託を基準価額13,000円(1万口当たり)で1万口購入した後、最初の決算時に1万口当たり200円の収益分配金が支払われ、分配落ち後の基準価額が13,200円(1万口当たり)となる場合、その収益分配金は、全額が元本払戻金(特別分配金)として非課税となります」
問6 解答・解説
投資信託の販売手数料・運用管理費用(信託報酬)・収益分配金に関する問題です。
1)は、適切。投資信託には、購入時の手数料がかかるものと、購入時の手数料がかからないもの(ノーロードファンド)があります。ただし、投資信託には購入時以外にも保有中や換金時にも費用が掛かる投資信託があるため、それらも考慮して投資するかを検討することが必要です。
2)は、適切。運用管理費用(信託報酬)は、投資家が負担するコストで、信託財産から所定の金額が日々差し引かれます。
投信の成績に関わらず差し引かれますので、出来るだけ信託報酬が安いほうが投資家に有利な投信ということになりますが、インデックス型の投資信託は、市場平均等の指標に連動することを目指すため、市場平均を上回る必要がなく、アクティブ運用の投資信託よりも運用管理費用(信託報酬)が低いという特徴があります。
3)は、不適切。追加型の株式投資信託で、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも低い場合、分配金は元本払戻金(特別分配金)として非課税となります。
つまり、投信の価格が元本を下回ったときの分配金は、元本の取り崩しに相当するため、利益が出ているわけではないとして非課税になるわけです。
逆に、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも高い場合、分配金は普通分配金として課税対象となります。
よって本問の場合、収益分配金支払前の個別元本=13,000円で、収益分配金支払後の基準価額=13,200円ですから、分配金200円全額が普通分配金となります。
よって正解は、3
関連・類似の過去問
この問題と似ている問題を検索してみよう!「検索」ボタンをクリック!
FP対策講座
<FP対策通信講座>
●LECのFP通信講座 ⇒ FP(ファイナンシャル・プランナー)サイトはこちら
●日本FP協会認定教育機関のWEB講座 ⇒ 2級FP技能士 (資格対策ドットコム)
●通勤中に音声学習するなら ⇒ FP 通勤講座
●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら ⇒ 月額定額サービス【ウケホーダイ】