問10 2021年9月実技(資産設計)
問10 問題文
損害保険の用語に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.保険金とは、保険事故により損害が生じたとき、保険会社が被保険者または保険金受取人に支払う金銭のことである。
2.超過保険とは、保険金額が保険の対象の価額(保険価額)を超えている保険のことである。
3.再調達価額とは、保険の対象と同等のもの を新たに建築または購入するのに必要な金額から、使用による消耗分を差し引いた金額のことである。
問10 解答・解説
損害保険の用語に関する問題です。
1.は、適切。保険金とは、保険事故により生じた損害に対し、保険会社が被保険者や保険金受取人に支払う金銭のことです。
2.は、適切。損害保険で、保険価額(評価額)が保険金額より大きい保険は一部保険といい、保険金額より小さい保険は超過保険といいます。
<例>ある建物に保険をかける場合
保険価額(評価額):4,000万円
保険金額:2,000万円⇒一部保険(損害が一部分の場合は比例して保険金減額=比例てん補)
保険金額:6,000万円⇒超過保険(保険の上限は実際の損害額まで=実損てん補)
仮に上記4000万円の建物に1,000万円分の損害が発生した場合、一部保険では1,000万円全額がもらえるわけではなく、保険金額/保険価額=2,000万円/4,000万円=2分の1が削減されます(比例てん補)。
3.は、不適切。再調達価額(新価・再取得価額)とは、補償の対象と同等のものを再築・再購入するのに必要な金額のことです。再調達価額(新価)から経過年数による消耗分を差し引いた金額が時価です。
よって正解は、3
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