問11 2021年1月実技(資産設計)
問11 問題文
会社員の室井さんは、2020年中に勤務先を定年退職した。室井さんの退職に係るデータが下記<資料>のとおりである場合、室井さんの所得税に係る退職所得の金額として、正しいものはどれか。なお、室井さんは役員であったことはなく、退職は障害者になったことに基因するものではない。また、前年以前に受け取った退職金はないものとする。
<資料>
[室井さんの退職に係るデータ]
支給された退職一時金:4,500万円
勤続年数:38年
[参考:退職所得控除額の求め方]
勤続年数20年以下:40万円×勤続年数(80万円に満たない場合には、80万円)
勤続年数20年超 :800万円+70万円×(勤続年数−20年)
1.2,440万円
2.2,060万円
3.1,220万円
問11 解答・解説
退職所得に関する問題です。
退職所得=(退職収入−退職所得控除)×1/2 で計算されますが、退職所得控除額は、勤続年数が20年以下の期間は1年当たり40万円(最低80万円)、20年を超える期間は1年当たり70万円です。
また、勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられます。
よって問題文での退職所得の計算式は、
=[4,500万円−{40万円×20年+70万円×(38年−20年)}]×1/2
={4,500万円−(800万円+1,260万円)}×1/2
=(4,500万円−2,060万円)×1/2
=1,220万円
※ちなみに、障害者になったことが直接の原因で退職した場合には、退職所得控除額がさらに100万円加算されます。
よって正解は、3
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